2019年06月21日

Design of the kite

こんばんは。いとうゆりえです。

浜松まつりについての続きの最後の投稿~では早速・・・

凧と法被のデザイン

今回色々調べたくなった理由のひとつに、凧や法被の柄があります。

各々デザインされたマークは、白・赤・青を中心とした色をつかって、日本的な雰囲気に統一感もあり、浜松まつりをより活気のあるものに仕立て上げています。

この柄はいつ頃誰が作ったのか、そんなことも気になったわけです。

浜松まつり会館へ行ってみると、昔使われていた町のデザインが掲示されていました

そう、町のマークは変わっていっているのです。

凧印は、町の定紋や纏印(※まとい: 消火活動を行う際の火消組の旗印 )等が使われていましたが、



浪速鳶伝統保存会  より画像拝借

細かな絵は遠目に弱いこともあり、簡略化されたり、最近は町名のはじめの文字を図案化しているところが多いようです。

(火消しの消防団の若い力と、祭りの活気あふれる若い力は、むかしは繋がっていたのでしょうね!)

それで、凧のデザインの決まりについては、図書館で書かれていそうな本3冊ほどざっくり目を通したのですが、はっきりとした事がかかれているものは、見つけられませんでした。

今年は174か町の参加があった浜松まつりも、戦後開始した1947年の参加町は40か町。あらたに参加する時に、町内でデザイン募集をした町もありました。古くから参加している町も、途中変更したり、経緯はその町それぞれのようです。最近は町名のはじめの字を図案化している所が多い模様。

色については、白無地の凧は、弔凧ときらわれるうえ、墨絵の凧は大空の中で迫力に欠けるので、赤や青を中心とした色彩ある凧が多いようです。

確かに、地上でみると大きな凧も、上空にあがると小っちゃくなるので、シンプルなデザインの凧の方が見つけやすかったりします。

凧のデザインは、今後も変更のこともあるかもしれませんね。

浜松まつりというと、大凧揚げ、そして屋台と練り、これがセットです。

はじめて浜松まつりに訪れたとき、昼の大凧揚げと夜の屋台がなぜ同じまつりとしてやるのか、よく分からなかったのですが、今回まつり会館へ行って納得。

屋台の歴史

屋台の歴史は、凧揚げに比べて浅く、明治の終わりごろ、凧を会場へ運んだり、町に帰る時使っていた、大八車という荷車がルーツだそう。ある町で、帰りをにぎやかにしようと、荷車に旗や提灯、花などを飾って通ったところ、大変に人気だったことからはじまったようです。

大正の初期になると、底抜け屋台が引き始められ、

大正11~12年頃になると急速に各町毎に屋台が出来てきて、昭和4年には、はじめて御殿屋台がつくられたそうです。そして昭和10年頃から二重屋根の豪華な屋台がつくられるようになり、彫刻も絢爛たるものが多くつけられるようになったそうです。

展示品が分かりやすい!なぜ凧揚げと屋台引きがセットの祭なのか、しっくりきます。今では車がありますから、屋台で凧を運ぶ必要はありませんが、凧揚げをルーツに独自に発展していったと知り納得。

浜松まつりの練りは?

あとは練り。

浜松まつりの部隊は、

昼の凧揚げ、屋台引き、そして練りとそれぞれに役割分担があります。

町中にお囃子の音が聞こえたと思うと屋台がきますが、その後ぐらいでしょうか、ラッパ隊の音楽が聞こえてきます。練りです。初子の家やお祝い事のある家やお店等を周ります。

なぜ練るのか、なんてゆうじさんに聞いても、練りは練りとしか返ってきません。。。そうゆうもの、という認識なのでしょうね。

初練りは、子どもが生まれた家のお祝いに、町のみんながお祝いにいって、家の前でお祝いするという行事です。

初練りをする家は、大体昼間、子どもの名前が描かれた凧を上げてお祝いし、夜は家で町内の人達にお酒や食べ物を振舞います。

お酒が入るので、そして、ラッパの音や掛け声をあわせて練るので、少々賑やかです。(最近は時代の流れもあり、中にはこれが嫌でお祭りが苦手な方もいるそうな、、、致し方ないかなと思いながら、せっかくの風習は節度を守りつつ続いてほしいなぁ、、、)

神社・仏閣とは無縁の形で発展してきましたので御神輿がありません。その代わりにこの「練り」ができたものと考えられるそうです。

浜松まつりというものは、町民のまつりです。

そして初練は、初子の健全な成長を願ってのお祝い行事です。

こうしてみてくると、浜松まつりは、お祝いで凧を揚げ、お祝いで練り歩く町民のお祭り。子どもの成長を祝うということを中心に、老若男女問わず盛り上げ、楽しむ、みんなのお祭りなのですね。

少子化が危惧される今日の日本では、より一層大切にしたいお祭りかもしれません。お祭りも、こどもが成長して浜松が繁栄していくことも、長く続くこと願って、来年も楽しみにしています。

実家帰りの人が参加できたり、お祭り体験したい人が参加できる、市外者参加枠、あったらいいのになぁ・・・

ということで、ことしも夜遅くまでゆっぴはお祭りを楽しんだのでした。

おつかれさま~

2019年浜松まつり 完。

2019年06月21日 | Posted in アート&デザイン | タグ: Comments Closed 

You might also like ↓Same Category↓