2019年11月25日

Wood Building×木材会館

講習で新木場にある木材会館に足を踏み入れた話です。

以前から気になっていましたが、中に入れる機会があって、ウキウキ。


印象的な外観。建物の高い位置に木材があると、見慣れないので目をひきます。

&エッジの利いた間仕切り壁。かっこいいですねぇ。。。

さすが木材会館、どこもかしこも木材使用。

フロア材の積み上げただけの様なオブジェも様になります。

最上階のホール、この7階が木造とのこと。

高層階に木造ができるなんて・・・と、法的解釈が気になるところですが、設計担当の日建設計の山梨氏のインタビューがウェブ上に出ていたので読んでみると、 ~木材の発火温度は230℃、計算してみると床面から 5m離れていれば、梁は火によっても煙によっても230℃ にはならないことが証明できた~(詳しくはこちらに。)耐火設計法というルールの中で設計できたとのこと。

都心のビルの最上階で木造への可能性が広がります。

エレベーターの中にも木が使われてます。

そして、大胆にも断面の大きな木材を外観に使っています。

RC部も木の型枠を使ったようで、跡がついています。設計された山梨氏は、木をそのまま使った型枠だったので、時間とともに、黄ばんでくるのでは?と考えているようです。~そうなんですね、黄ばむんですね。

なので、

この木の跡があるRC部分と、木材の部分と、経年変化で色が逆転するのでは?(RC部分がグレー→黄変、木材部分が木の色→グレーに)なんて予想されているとのこと。

そうなったら、面白いですね。

バルコニーからは開放的な景色

トイレにも木がいっぱい。

大ホール前のスペースには世界の木の入れ物の展示が。

可愛らしいです。

とっても木材がふんだんに使われていて、使われていたから?そう思ったのか、かっこいい建物だなぁと感心してしまいました。こんな建物が都心に増えたら、日本ってカッコいい街並みになるんじゃ!?

一方~

木に関して、わたしは大学で鑿とかんなを与えられるという、なかなか無い環境で建築を勉強し、木に関しては比較的身近に感じてきました。最近の木造建築ブームは、環境を考えたときにいい流れだと思う一方、木の使い方には’気遣い’の’木使い’が必要だとも諸先生方に教わってきました。

大型建築物の木の利用は、昨今のブームでありますが、ブームによって、木を見た目だけで使って、’やっぱり木は痛むし腐るしダメだね’なんて、言われないようして欲しいなぁ。。。そういいながら、自身も気遣い~木使いに気をつけなければと思った今日この頃です。。。

2019年11月25日 | Posted in アート&デザイン | タグ: Comments Closed 

You might also like ↓Same Category↓