エシカル×モノづくり×SDGs
こんばんは。いとうゆりえです。
※ちょっと文章にまとまりがなかったので、2/1に更新しました。
1月30日は、新聞広告でみつけた、「SDGs全国フォーラム2019」に行ってきました。
神奈川県が主催して、内閣府や外務省、環境省なども後援していた会合です。
SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
目にすることも多くなってきたコトバかもしれません。
持続可能な開発目標(SDGsエス・ディー・ジーズ)とは、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な世界を実現するための開発目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
黒岩神奈川県知事の開会挨拶ではじまり、片山さつき大臣ら来賓挨拶。
参加者枠450名で、多数の場合抽選というなか、4倍の申し込みがあったとか。
時間ぎりぎりに到着したこともあり、パネラーらがいる会場には入れず、サテライト会場での聴講となりました・・・
午前は多かった参加者も、
午後は帰ったからかすいてきました・・・
サテライト会場は、みなとみらいの景色が見える会場で、時折目の休憩ができてよかった。
それで、内容は、自治体の長らからSDGsへの取り組みや、事例報告、そして金融・ビジネスへの活用や、SDGsによる次のライフスタイルへに関してのトークセッションと様々な立場の方がSDGsをキーワードにした意見交換や報告会でした。
列席者のサイン
主催、神奈川県の取り組みパンフ
当日の配布物いろいろ。
考えさせられるキーワードをみつけたり、気付きのある会合でした。
その話の中で、ちょっと気になって昔の自分を思い出した話を・・・
エシカル協会代表の末吉さんのお話の中で、エシカル消費(※)啓蒙活動、小、中、高と教育機関への講演機会が多い中で、若者から”なぜ、わたしたちが前の世代の責任をとらなければならないのか”といった手厳しい内容の意見があがるという話がありました。
ちなみにエシカル消費とは~
そもそも「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、法律の縛りはないけれども多くの人が正しいと思うこと、または本来人間が持つ良心から発生した社会的規範を意味します。
そこから派生して、今では、人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことをさすようになりました。
特に「エシカル消費」は最近日本でも注目され始めています。
学生も、企業の経営者も、サラリーマンも、主婦も、どんな人も消費者であるという点から、エシカル消費(倫理的消費)という概念が注目されているのです。・・・
私たちは毎日、何を基準に買い物をしているでしょうか。
バナナの例で考えます。
1.鮮度や糖度といった品質、2.価格、3.農薬などについて安全性。
基本はこの3つだと思います。
でもそれだけでしょうか。
バナナが安くても、もし、違法に輸入されたものだったらどうでしょう。
逆に値段が高くてもたとえば、
フィリピンの台風の被災地の復興のためになるならどうでしょうか。
エシカル消費というのは、消費の4つ目の要素である
「倫理(エシカル=ETHICAL)」を考えていこうというものなんです。
・・・それはわたしが小学校高学年の頃(1990年代)、当時から地球温暖化は社会問題として取り上げられており、考えさせられる機会がありました。そして当時のわたしも、先の若者と同じような意見をもっていました・・・。とは言え、作文課題に対しては「人間は昔の生活に戻れるのか、それとも今の生活を続けて地球温暖化をすすめるのか、それとも第3の道をみつけられるのか、、、」といった内容を書き、先生に皆の前で発表するよう言われたことを覚えています。
また、中学受験の面接時、”地球温暖化について、どのようにしたら良いのか~”という質問をされ、わたしは、緊張もあって、「専門分野の方が、解決策を模索すればよい」といったニュアンスのことを言い・・・。ここでの正解は、おそらく「自分にできることから、ひとりひとりの心がけが大切~」といった事なのかなと思いますが、そんなことは大前提と思いながら上手に伝えられなかったこと悔しくて今も覚えています。
これら、結果的にわたし自身が書いたり言ったりしたことば、今でもわたしの中に残っています。ある種の呪縛のように・・・
建築にすすんだ大学時代、太陽光で床暖房をするOMソーラーのOM研究所でインターンしたり、今ではあたりまえのパッシブデザインを大学外で学び、環境にも配慮する指標も持つバウビオロギーに関心を持ったり、当時は日本にその言葉も知られていなかったゼロエネルギーハウスをドイツに勉強したいと奨学生に申し込んだり(当時受け入れ企業がないと通りませんでしたが・・・)
それらの共通点は、人間の豊かな暮らしを保ちつつ、環境と共存する方法をさぐること。小学生の時にかいた自分の作文、第3の道をみつける~
小学生だった自分に胸を張れる行動ができているか、自分のこどもに説明ができる自分でいられるか。それがこれら大学時代からの行動の原動力となっている気がします。(見方を変えると、当時の環境教育の功績になるのか・・・。)とはいえ、ときにそれに疲れることもあります。
何も気にせず、単にカッコいい建物をつくったり、単に面白いことをしたりすることに邁進できたらと思ったり。それで一時、いろいろな材料の選択肢のある、商業で内装設計をしたりしました。でもやっぱり、ちらつくのです・・・環境に配慮するものづくり
パシフィコ横浜から見えるベイブリッジ
ということで建築の基本~住宅から、あらためて持続可能な暮らしを提供できるよう日々勉強です。
そして31日、住宅医スクール(既存住宅の調査・診断・改修設計・施工・維持管理の基礎から実践までを学ぶスクール)を無事修了。
これからは、あたらしく作るだけでなく、既存住宅を活かすことも大切です。
会合では、全体通して、「SDGsをいかに自分事に落とし込むか」が大切というメッセージがありました。
建築は、落とし込めることが多く、
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑮陸の豊かさもまもろう
あたりの項目でしょうか。
ゆっぴの世代はどうなるのだろう、、、そう考えながら、彼らが充実した生活が続けられるよう、そして、自問に答えるべく、持続可能なゆたかな暮らしを求めて、SDGsをひとつの目安に、より良いものを求めて、改めて少しずつでも行動しようと思うわけでした。
夜景のみなとみらいを後に。
ちょっと堅苦しくまじめな投稿になっちゃいました・・・1年に1回あるかないかなので、お許しを。
最後に、SDGsを身近で考えさせられる質問をプレゼントして締めたいと思います。
(エシカル協会代表の末吉さんが投げかけられた質問です。)
「Q.最近買ったエシカル消費は何でしょうか?」